坐禅三昧経

仏教・瞑想

『坐禅三昧経』25「第五 等分を治するの法門」2 三十二相

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』24のつづき 是くの如く心に過去仏を想見するに、初めて降神(ごうしん)せる時、天地を震動せしめ、三十二相の大人の相有り。 一つには、足下安平(あんびょう)にして立てり。 二つには、足下...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』24「第五 等分を治するの法門」1

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』23のつづき 第五 等分を治するの法門 第五の法門は等分を治するの行なり。 重罪に及べる人、仏を求索す。 是くの如き人等、当に一心念仏三昧を教うべし。 念仏三昧に三種の人有り。 或いは...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』23「第四 思覚を治するの法門」11

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』22のつづき 問いて曰く、 「何を以ての故(ゆえ)に故(ことさ)らに喜を作すや」と。 答えて曰く、 「二種の心を治せんと欲す。 或いは散心にして、或いは摂心なり。 是くの如く心を作(な...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』22「第四 思覚を治するの法門」10

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』21のつづき 問いて曰く、 「何を以ての故に止なるや」と。 答えて曰く、 「諸もろの思覚を断ずるが故なり。 心、散ぜざるが故なり。 数・随の息の時、心、定まらずして、心、劇すること多き...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』21「第四 思覚を治するの法門」9

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』20のつづき 問いて曰く、 「入出の息は是れ一息なり。 何を以ての故なるや。 息を出ださば、還た更に入るるが故なり。 譬うるに、水を含まば、水、暖かく、水を吐かば、水、冷たきが如し。 ...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』20「第四 思覚を治するの法門」8

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』19のつづき 問いて曰く、 「若し餘の不浄・念仏等の四観中なるも亦た思覚を断ずるを得るや。 何を以ての故に、独り数息のみなるや」と。 答えて曰く、 「餘の観法、寛(ゆる)やかにして失し...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』19「第四 思覚を治するの法門」7

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』18のつづき 問いて曰く、「云何が不死覚を除かんや」と。 答えて曰く、「応に行ずる者に教うべし。 好き家に生まるるが若(ごと)き、種族の子にして才技力勢、人に勝れたるが若きは、一切念ず...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』18「第四 思覚を治するの法門」6

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』17のつづき 問いて曰く、「云何が国土覚を除かんや」と。 答えて曰く、 「行ずる者、若(も)し是の国土の豊楽安穏(ぶらくあんのん)にして諸もろの好き人多しと念ずれば、恒に国土の覚縄(か...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』17「第四 思覚を治するの法門」5

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』16のつづき 問いて曰く、「如何が親里覚を除かんや」と。 答えて曰く、「応に是くの如く念ずべし。 世界に生死(しょうじ)せる中に自ら業縁もて牽(ひ)かる。 何者ぞ是れ親なるや。 何者ぞ...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』16「第四 思覚を治するの法門」4

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』15のつづき 問いて曰く、「云何が悩覚を除かんや」と。 p78L1 答えて曰く、 「衆生の百千種の 諸病、更互(こうご)して恒に来たりて悩まさる 死賊、捕らえて伺い、常に殺さんと欲し ...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』15「第四 思覚を治するの法門」3

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』14のつづき 問いて曰く、「云何が瞋恚覚を滅せんや」と。 答えて曰く、 「胎中より来(き)たり生じて常に苦なるも 是の中に衆生、瞋悩莫(な)し 若し瞋悩を念ぜば、慈悲滅し 慈悲・瞋悩、...
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『坐禅三昧経』14「第四 思覚を治するの法門」2

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』13のつづき 問いて曰く、「未だ道を得ずんば、結使(けっし)、未だ断だず。六つの思覚、強くして心より乱を生ず。云何が能(よ)く除かんや」と。 答えて曰く、「心に世間を厭(いと)い、能く...
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『坐禅三昧経』13「第四 思覚を治するの法門」1

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』12のつづき 第四 思覚を治するの法門 若し思覚偏多なれば、当に阿那般那三昧(あなはんなざんまい)の法門を習すべし。 三種の学人有り。 或いは初めて行を習し、或いは已に行を習し、或いは...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』12「第三 愚痴を治するの法門」

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』11のつづき 第三 愚痴を治するの法門 「若し愚痴なること偏多なれば、当に三種の思惟法門を学ぶべし。 或いは初めて行を習し、或いは巳に行を習し、或いは久しく行を習するなり。 若し初めて...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』11「第二 瞋恚を治するの法門」2

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』10のつづき 問いて曰く、 「親愛・中人、楽を得せしめらるるを願うも、怨憎の悪人、云何が隣愍して復た楽を与うるを願うや」と。 答えて曰く、 「応に彼れに楽を与うべし。 所以は何ぞ。 其...
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『坐禅三昧経』10「第二 瞋恚を治するの法門」1 慈もて怨憎に及ぼせよ

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』9のつづき  第二 瞋恚を治するの法門 若し瞋恚偏多ならば、当に三種の慈心の法門を学ぶべし。 或いは初めて行を習し、或いは已に行を習し、或いは久しく行を習するなり。 若し初めて行を習せ...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』9 「第一 貪欲を治するの法門」2 浄観も亦た三品有り。若し禅定を得ば、即ち三相あり

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』8のつづき 復た次に浄観も亦た三品有り。 或いは初めて行を習し、或いは已に行を習し、或いは久しく行を習すなり。 若し初めて行を習せば、当に教うべし。 言わく、「皮を破するの想を作し、不...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』8 「第一 貪欲を治するの法門」1 不浄観

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』7のつづき 第一 貪欲を治するの法門 「婬欲の多き人、不浄観を習(しゅう)せよ。 足より髪に至るまで、不浄充満す。 髪・毛・爪・歯・薄皮・厚皮・血・肉・筋・脈・骨・髄・肝・肺・心・脾(...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』7 是くの如く種種なるは、是れ愚痴の相なり。

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』6のつづき 愚痴の人の相は、疑うこと多く、悔やむこと多く、懶堕にして見無し。 自ら満ちて屈し難く、憍慢(きょうまん)にして受け難し。 信ずべきは信ぜず、信に非ざるは而(すなわ)ち信ず。...
仏教・瞑想

『坐禅三昧経』6 是くの如く種種なるは、是れ瞋恚の相なり。

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』5のつづき 瞋恚の人の相は、憂悩多く、卒暴に忿(いか)りを懐き、身口麁廣(しんくそこう)にして、能く衆苦を忍び、事に触れて可ならず。 愁(うれ)い多くして歓ぶこと少なく、能く大悪を作し...