自己紹介 ネパールで修行するまでの経緯
ネパールでの修行などは、いろいろなところでお話ししてきましたが、なぜ、そこで修行することになったのかという経緯を聞きたいと言われることがあるので書いてみました。 あのとき以来、私は一貫して心の探究に、人生を費やしてきた。なぜならば、あのとき、心の探究こそが、人生を本当の意味で価値あるものに変えてくれるというまぎれもない事実が、現前に、はっきりとあらわれたからである。 二十二歳のある朝、腰からビキッと頭頂と足先に向かう激痛によって目がさめた。少しでも動くと激痛が走る。足先から腰、背中、首、後頭部まで痺れて ...
夏の神様 坂東三十三観音巡礼
昨日は先達で阪東三十三観音霊場の 29番「海上山 千葉寺」, 31番「大悲山 笠森寺(笠森観音)」, 32番「音羽山 清水寺(清水観音)」に行って参りました。 今回、「夏の神様」をはじめて見つけました。 このコースは五回くらい同行させていただいており、 また山門の近くなので、 これまでも何度も視界に入ってるはずなのですが、 初めてそこに鎮座されている石の文字を読みました。 夏の神様 軽い衝撃でした。 「馬頭観世音菩薩」などと神仏の名が彫ってあるのは度々、見かけますが、 これほど ...
鎌倉のロンポー・トー
先日、鎌倉に行ってきました。 何度、拝しても青空を背にされる大仏さまは壮観です。 今回、大仏さまの後ろの塀の後ろに行ってみました。 そこの灯篭の中を覗いてみると・・・! なんと! 知る人ぞ知るタイの高僧・ロンポー・トーがおられました! 小銭がたくさんお供えしてあります。 お供えした方のほとんどは、この方が誰なのか御存知なかったでしょう。 しかし、誰かわからなくても聖性を感じ、 お供えされるおおらかさが感じられ、うれしくなりました。 ※ この記事は2011.10.30に書かれました   ...
神泉苑 弘法大師・空海と善女竜王
※ この記事は2010.5.5に書かれました ここ数年、5月3日の神泉苑祭の大般若会にお呼びいただいており、 今年(2010)も出仕させていただきました。 弘法大師・空海は824年、天皇陛下からの勅命で、 この神泉苑の池畔にて雨乞いの祈祷をされました。 ところが、なかなか雨が降りません。 天眼通で見てみると、弘法大師をライバル視する守敏というお坊さんが、 雨を降らせてくれる日本中の龍を壺に封印してしまっていたのでした。 そこで弘法大師は、北インドにある無熱池から善女龍王をお呼びしました。 龍 ...
ケツンサンポ・リンポチェが日本に建立された塔
信州善光寺の裏山に私の根本ラマであるケツンサンポ・リンポチェが 多田等観師らと共に昭和39年に建立された宝篋印塔を参拝してきました。 塔に刻まれた「ケツン・サンポ」というお名前を見たとき、 リンポチェのお墓に参ったような気になってしまい涙が出ました。 通常は梵字が彫ってある箇所にチベット文字でオンと彫ってあります。 日本の般若心経や延命十句観音経、チベットの般若心経などの経典が納められています。 「世界平和の為に書写し奉る」とあります。 ケツンサンポ・リンポチェをはじめ、この塔にお名前を刻まれた三人のチベ ...