Laos 遊行記

ラオス ルアンパバーンにて 1

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 西の空がまだ暗い時間に私は、外に出た。

 オレンジ色の衣を着た僧侶のとてつもなく長い行列が、いつか見た夢のようでまるで現実味のない朝だった。

 ここルアンパパンはラオスの小さな田舎町だが、町全体が世界遺産に登録されている珍しいところだ。 

 私は夢見心地で僧侶の鉄鉢に食事を施した。

 僧侶の唱えるふわふわとした経文が幻想的に聞こえる。

 私はこの町の中心近くにある小さな丘へと歩いて行った。

 寝起きの階段はつらいかったが、丘の上から見る朝の町は絶景だった。

 碁盤の目のような路地にはびっしりとオレンジ色の列が並んでいる。

 調べたわけではないが、この町では俗人より僧侶の方が多いのではないだろうか。

 この町にある個々の寺院は本当に素朴で、とても世界遺産として登録できるレベルには至っていない。

 しかし、尋常ではない僧侶の数が、この町の朝を世界遺産にふさわしいものにしていた。

 空がすっかり明るくなり托鉢が終わるころ、私は立ち上がり、階段を下りていった。

 

 

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