信州善光寺の裏山に私の根本ラマであるケツンサンポ・リンポチェが
多田等観師らと共に昭和39年に建立された宝篋印塔を参拝してきました。
塔に刻まれた「ケツン・サンポ」というお名前を見たとき、
リンポチェのお墓に参ったような気になってしまい涙が出ました。
通常は梵字が彫ってある箇所にチベット文字でオンと彫ってあります。
日本の般若心経や延命十句観音経、チベットの般若心経などの経典が納められています。
「世界平和の為に書写し奉る」とあります。
ケツンサンポ・リンポチェをはじめ、この塔にお名前を刻まれた三人のチベット人は
母国チベットを侵略され亡命された方々です。
身近な方々を殺され、
今も虐げられているチベット人がいう「世界平和」という言葉は、
本当に切実で重いものです。
※ この記事は2010.9.2に書かれました
☚ケツンサンポ・リンポチェやチベット仏教ニンマ派の修行についてはこちらをお読みください。良書です。
☚こちらもチベット問題を考える上でぜひ読んでいただきたい本です。