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『坐禅三昧経』1 鳩摩羅什訳 鳩摩羅什について

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『坐禅三昧経(ざぜんさんまいきょう)』巻上

姚秦三蔵鳩摩羅什訳

鳩摩羅什(344年 - 413年 or 350年 - 409年)

鳩摩羅什(くまらじゅう)は梵語クマーラジーヴァの音訳。

鳩摩羅什は約300巻を翻訳した最初の三蔵法師。

玄奘、真諦、不空金剛とともに四大訳経家と呼ばれる。

漢訳『法華経』は三種伝えられているが、

『正法華経』10巻26品(竺法護訳 286年)
『妙法蓮華経』8巻28品(鳩摩羅什訳 400年)
『添品妙法蓮華経』7巻27品(闍那崛多・達磨笈多共訳 601年)

このうち鳩摩羅什訳がもっとも優れた翻訳とされている。

父はインド人の鳩摩羅炎(クマーラヤーナ)、母は亀茲国の王族であった耆婆(ジーヴァー)。

鳩摩羅炎はインドのカシミール出身で母の出身地である亀茲国は現在の新疆ウイグル自治区クチャ県なので、どちらも現在はイスラム教が盛んな地域にあたる。

鳩摩羅什も母の出身地である亀茲国で生まれた。

6歳で母とともに出家。

19歳で大乗に転向。

52歳で不淫戒を破戒して還俗

59歳で遷化。「我が所伝が無謬ならば焚身ののちに舌焦爛せず」という遺言どおりに火葬後、舌だけが焼け残っていた。

導師の説くこと、遇(あ)い難く

聞く者の喜ぶこと、亦た難し

大人の聴くを楽しむところは

小人の聞くを悪(にく)むところなり

衆生、愍傷(びんしょう)すべし

老死の嶮路(けんろ)に墜(お)つるを

野人、恩愛の奴にして

痴を畏(おそ)るるに処(お)るも、懼(おそ)れず

世界、大小の若(ごと)き

法を常有る者無し

一切、久しくは留(とど)まらず

暫(しば)らく現ずること電光の如し

是の身、老死に属し

衆病の帰するところなり

薄皮、不浄の覆い

愚惑、欺(あざむ)くところを為(な)す

汝(なんじ)、常に老の賊(そこ)なうところと為(な)り

盛壮(じょうそう)の色を呑滅(どんめつ)せらる

華鬘(けまん)の枯朽するが如く

毇敗(きはい)して直(あた)いするところ無し

頂生王(ちょうしょうおう)の功徳もて

共に釈天王(しゃくてんおう)と坐し

利福を報(むく)ゆること弘多(ぐた)にして

今日、悉(ことごと)く安在す

此の王、天人(てんにん)の中に

欲楽(よくぎょう)、具して最と為(な)すも

死せるの時、苦痛を極む

此れを以て意を悟るべし

諸欲、初めは軟楽(なんらく)なれど

後(の)ち皆な大苦を成(じょう)じ

亦た怨の如きは初めは善けれど

族を滅する禍、後に在り

是の身、穢器(えき)たりて

九孔(くく)より常に悪を流す

亦た那利瘡(なりそう)の如きは

治を医薬に絶す

骨車(ことしゃ)の力、甚だ少なく

筋脈、纏じて、識、転ず

汝、以て妙乗と為し

著(じゃく)するを忍びて羞恥無し

死人の聚(あつ)まるところの処

委棄して塚間(ちょうけん)に満つ

生くる時は保借せるところも

死すれば、則ち皆な棄捐(きえん)す

常に当(まさ)に是(か)くの如きを念じ

一心に観じて乱るること莫(な)かるべし

『坐禅三昧経』2につづく

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