坐禅三昧経

2020/9/28

『坐禅三昧経』5 是くの如く種種なるは、是れ婬欲の相なり

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』4のつづき  或いは復た之れを問わん。 「三毒の中、何れの者、偏重せるや。 婬欲、多きや。 瞋恚、多きや。 愚痴、多きや。 云何(いかん)が相を観ずるや。 若し婬すること多き相ならば、為人(ひととなり)、軽便(きょうびん)にして、妻妾(さいしょう)を蓄(たくわ)うること多く、語ること多く、信ずること多く、顔色和悦にして、言語便易なり。 瞋恨(しんこん)少なく、亦た憂愁少なし。 技術を能くすること多く、聞くを好みて多識なり。 文頌(もんじゅ)に愛著(あ ...

2020/9/28

『坐禅三昧経』4 散文 戒律「汝よ、何れの戒を破せるや」

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』3のつづき 食、味処を知るを過(す)ぐれば 美悪、都(すべ)て異なる無し 愛好より憂苦(うく)を生ず 是(ここ)を以て愛を造る莫かれ 業を世界中に行じて 美悪、更(か)わらざるは無し 一切、已(すで)に具(つぶ)さに受く 当に是れを以て自ら抑えるべし 若し蓄獣中に在らば 呞(かみかえ)せる草もて味を具せりと為さん 地獄に鉄丸(てつがん)を呑まば 燃熱、劇(はげ)しくして鉄を迸(ほとばし)らさん 若し薜茘(へいれい)中に在らば 膿(うみ)・吐・火(や) ...

2020/9/28

『坐禅三昧経』3 一心にして常に道を行ざば 久しからずして涅槃を得ん 

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』2のつづき 誰れか能(よ)く死する時を知らんや 趣くところは何れの道よりせんや 譬(たと)うるに、風中の燈(ともしび)の如く 滅する時節を知らず 道法に至ること、難(かた)からず 大聖、指事して説く 智及び智処を説き 此の二、外に仮らず 汝、若し法逸せず 一心にして常に道を行ざば 久しからずして涅槃を得ん 第一の常楽の処なり 利智にして善人に親しみ 心を尽くして仏法を敬い 穢(けが)れたる不浄の身を厭(いと)い 苦より離れて解脱を得(う) 閑静にして ...

2020/9/25

『坐禅三昧経』2 四念止(四念処)を捨つれば、心に悪の造らざるは無し

はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 痴倒黒暝(ちとうこくみょう)を破し 炬(こ)を執りて以て明らかに観ぜよ 若(も)し四念止(しねんし)を捨つれば 心に悪の造らざるは無し 四念止=四念住、四念処 四念処は、身念処・受念処・心念処・法念処からなる。 身念処=身は不浄なり 受念処=受は苦なり 心念処=心は無常なり 法念処=法は無我なり 象の逸すれば鉤(かぎ)かくること無きが如く 終(つ)いに道に順調せず 今日、此の業を営まば 明日、彼の事を造らしむ 著するをたのしみて苦を観ぜよ 死の賊の至るを覚らず 怱 ...

2021/1/3

『坐禅三昧経』1 鳩摩羅什訳 鳩摩羅什について

『坐禅三昧経(ざぜんさんまいきょう)』巻上 姚秦三蔵鳩摩羅什訳 鳩摩羅什(344年 - 413年 or 350年 - 409年) 鳩摩羅什(くまらじゅう)は梵語クマーラジーヴァの音訳。 鳩摩羅什は約300巻を翻訳した最初の三蔵法師。 玄奘、真諦、不空金剛とともに四大訳経家と呼ばれる。 漢訳『法華経』は三種伝えられているが、 『正法華経』10巻26品(竺法護訳 286年) 『妙法蓮華経』8巻28品(鳩摩羅什訳 400年) 『添品妙法蓮華経』7巻27品(闍那崛多・達磨笈多共訳 601年) このうち鳩摩羅什訳が ...

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