阿字観

2019/6/19

『阿字観』栂尾上人記 読み下し文 明恵上人の阿字観

栂尾上人=明恵上人 阿字観 栂尾上人記 夫れ菩提心と者即ち阿字観也。阿字観と者本不生の理也。本不生の理と者即ち諸佛の心地也。諸仏の心地と者一切衆生之色心の實相也。色心の實相と者我が一念の心也。一念の心と者不随は悪に善に着せざるの心也。方寸の胸中に八分の肉團有り。悟の前には八葉の心蓮臺と顕る也。此の心蓮臺の上に阿字有り。變じて月輪と成る。月輪と者我か心に起る菩提心の質(すがた)也。我か心に此理を具するのみにあらず一切衆生も同く具へせり。乃至非情草木も皆悉く備へたり。青き草の葉の上に置く白き露の色も阿字の質也 ...

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