チベット仏教ニンマ派のゾクチェンという教えに、トゥカルというとても魅力的な瞑想法があります。
このトゥカルという瞑想法は技法としては極めてシンプルなのですが、まったくの無作為、まったくの無思考の状態で視界に様々な顕現が生じるというとてもユニークな瞑想なのです。
トゥカルには階梯があり、段階的に修行が進みます。
瞑想法は数多く存在しますが、世間にはまったく修行が進んでないのに、瞑想の達人になったかのように錯覚してる人が数多く存在します。
しかし、トゥカルは自分の境地に応じて目の前に生じる顕現が異なるので、そのようなことはありません。
トゥカルの四つの階梯のうち、第一顕現(法性の顕現)では、まずティグレという細かい光の粒の中に奇妙な形の虹が顕現します。
その後、虹の形が変化して第二顕現に進みます。
今年は約20年振りに海で泳ぎました。
シュノーケルつけて泳いでいるうちに、海中に大量のティグレが顕現し始めたので、瞬きせずに身体を硬直させていると、20分ほどで法性の顕現まで至りました。
20分ほどの間にかなり沖まで流されてしまったので瞑想を中断しました。
そこで思い出されたのが、マッドサイエンティストと呼ばれたジョン・カニンガム・リリー(John Cunningham Lilly・1915 – 2001)が開発したアイソレーション・タンク(Isolation tank)です。
アイソレーション・タンクはフローティングタンクとも呼ばれ、タンクの中は、高濃度のエプソムソルトの塩水により体が浮きも沈みもしない状態に保たれることにより重力感覚が遮断されます。
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また、塩水は体温と同じ温度に保たれているので皮膚感覚も遮断されます。
また光や音、匂いという認識対象も遮断し、無感覚状態を容易に実現させようとする装置なのです。
トゥカルは特殊な姿勢で修するのですが、私の場合はかなりの確率で腰痛、あるいは首痛になります。
このアイソレーション・タンクは光が遮断されており、通常、仰向けで使用しますが、塩水に光を通して、シュノーケルをつけ、うつ伏せでトゥカルを修すれば、腰痛や首痛にならずに比較的容易に修行が進むのではないかと思いました。
『ニンティクの研究』は、現在、市販されている本の中で、ゾクチェンについて一番詳しく記されています。
トゥカルについては「幾何学曼荼羅(図絵曼荼羅)の成立要因についての一考察」もご参照ください。