月別アーカイブ:2021年02月
『坐禅三昧経』24「第五 等分を治するの法門」1
はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』23のつづき 第五 等分を治するの法門 第五の法門は等分を治するの行なり。 重罪に及べる人、仏を求索す。 是くの如き人等、当に一心念仏三昧を教うべし。 念仏三昧に三種の人有り。 或いは初めて行を習し、或いは已に行を習し、或いは久しく行を習するなり。 若し初めて行を習する人ならば、将に仏像の所に至らんとし、或いは自らをして往きて仏像の相好(そうごう)を諦観(たいかん)して、相相明了ならしめ、一心に取持し、還りて静処に至り、心眼もて仏像を観ぜよ。 意をし ...
『坐禅三昧経』23「第四 思覚を治するの法門」11
はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』22のつづき 問いて曰く、 「何を以ての故(ゆえ)に故(ことさ)らに喜を作すや」と。 答えて曰く、 「二種の心を治せんと欲す。 或いは散心にして、或いは摂心なり。 是くの如く心を作(な)さば、煩悩を出(い)だすを得ん。 是の故に法を念じて心に喜を作すなり。 復た次に、若し心、悦ばずんば、勧勉して喜ばしめん。 心、摂を作すの時、亦た息の入出するを念ぜよ。 設(も)し心、定まらずんば、強状して定まらしむ。 経中に説けるが如く、心、定まらば、是れ道にして、 ...
『坐禅三昧経』22「第四 思覚を治するの法門」10
はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』21のつづき 問いて曰く、 「何を以ての故に止なるや」と。 答えて曰く、 「諸もろの思覚を断ずるが故なり。 心、散ぜざるが故なり。 数・随の息の時、心、定まらずして、心、劇すること多きが故なり。 止なれば、則ち心、閑にして事少なきが故なり。 心、一処に住するが故に息の出入を念ずるなり。 譬うるに、門を守るの人の門辺に住して、人の入出を観ずるが如し。 止の心も爾(しか)り。 息の出づるの時、臍・心・胸・咽より口鼻に至り、息の入るるの時、口・鼻・咽・胸・ ...
『坐禅三昧経』21「第四 思覚を治するの法門」9
はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』20のつづき 問いて曰く、 「入出の息は是れ一息なり。 何を以ての故なるや。 息を出ださば、還た更に入るるが故なり。 譬うるに、水を含まば、水、暖かく、水を吐かば、水、冷たきが如し。 冷たきは還た暖まり、暖かきは還た冷(ひ)ゆるが故なり」と。 答えて曰く、 「爾(しか)らず。内に心、動ずるが故に、息の出づる有り。 出で己(お)わらば、即ち滅す。 鼻口、外を引かば、則ち息を入るる有り。 入るるが故に、息、滅す。 亦た将に出でんとする無く、亦た将に入らん ...
『坐禅三昧経』20「第四 思覚を治するの法門」8
はじめての方は『坐禅三昧経』1からどうぞ 『坐禅三昧経』19のつづき 問いて曰く、 「若し餘の不浄・念仏等の四観中なるも亦た思覚を断ずるを得るや。 何を以ての故に、独り数息のみなるや」と。 答えて曰く、 「餘の観法、寛(ゆる)やかにして失し難きが故なり。 数息法、急(にわか)にして転じ易きが故なり。 譬うるに、牛を放ちて、牛の失し難きを以ての故に、之れを守るに事少なきが如く、獮猴(みこう)を放たば失し易きを以ての故に、之れを守るに事多きが如し。 此れも亦た是くの如し。 数息は心に数えて、少時も他念するを得 ...
令和三年の当年星供 星まつり
2月2日19時より、当年星供を厳修いたしました。 感染防止のため、今年は助法なしで一人で修法しました。 願主の方々の除災招福とあわせて、コロナ禍の早期終息を祈願いたしました。 今年は例年よりもたくさんの方からお申込みいただき、また、お申込みと合わせてお布施、お供物をいただきました。心より感謝申し上げます。 ※祈願申し込みいただきました方には、御札とカードお守りとお供物をお送りさせていただきます。郵送までは例年よりも少しお時間いただきますことご了承ください。 合掌