瞑想

2019/11/12

『無畏三蔵禅要』1 善無畏三蔵 一行禅師 敬賢和上 慧警禅師

善無畏三蔵(637-735)は、真言密教における伝持の第五祖であり、『大日経』を唐に伝え、弟子の一行禅師らと共に漢訳しました。 『無畏三蔵禅要』は、善無畏三蔵が、嵩山(すうざん)会善寺の敬賢(660-723)に、戒と禅定について説かれた教えを西明寺慧警が記録し、後に、さらに修補されたといわれます。 修補したのは、一説に一行禅師ともいわれます。 弘法大師が御請来されました。 敬賢和上は北宗禅の祖・神秀(606-706)の弟子です。 南宗禅は頓悟といって段階を経ずに一気に悟るという教えなのに対し、北宗禅は段階 ...

2019/10/14

幾何学曼荼羅(図絵曼荼羅)の成立要因についての一考察 瞑想 マンダラ ゾクチェン トゥカル

序論 曼荼羅がどのように成立したのかという問いに対し、田中公明氏はその労作『曼荼羅イコノロジー』(註1)、並びに『両界曼荼羅の誕生』(註2)において実に豊富な資料を挙げ、極めて明快な解説をされている。 (註1)曼荼羅イコノロジー その要旨は以下のとおりである。 紀元二世紀頃の仏像にも見られる釈迦・観音・金剛手からなる三尊形式(図1)は、幾何学パターンをもたない叙景曼荼羅(註3)へと発展した。東寺蔵「請雨経曼荼羅」(図2)は叙景曼荼羅の一例である。この曼荼羅の中央の楼閣は後に出現する「幾何学的構造を持つ曼荼 ...

2019/11/3

ゾクチェン・トゥカルの法性の顕現と海水浴とアイソレーションタンク ※2019.9.15更新

チベット仏教ニンマ派のゾクチェンという教えに、トゥカルというとても魅力的な瞑想法があります。 このトゥカルという瞑想法は技法としては極めてシンプルなのですが、まったくの無作為、まったくの無思考の状態で視界に様々な顕現が生じるというとてもユニークな瞑想なのです。 トゥカルには階梯があり、段階的に修行が進みます。 瞑想法は数多く存在しますが、世間にはまったく修行が進んでないのに、瞑想の達人になったかのように錯覚してる人が数多く存在します。 しかし、トゥカルは自分の境地に応じて目の前に生じる顕現が異なるので、そ ...

2019/6/19

『阿字観』栂尾上人記 読み下し文 明恵上人の阿字観

栂尾上人=明恵上人 阿字観 栂尾上人記 夫れ菩提心と者即ち阿字観也。阿字観と者本不生の理也。本不生の理と者即ち諸佛の心地也。諸仏の心地と者一切衆生之色心の實相也。色心の實相と者我が一念の心也。一念の心と者不随は悪に善に着せざるの心也。方寸の胸中に八分の肉團有り。悟の前には八葉の心蓮臺と顕る也。此の心蓮臺の上に阿字有り。變じて月輪と成る。月輪と者我か心に起る菩提心の質(すがた)也。我か心に此理を具するのみにあらず一切衆生も同く具へせり。乃至非情草木も皆悉く備へたり。青き草の葉の上に置く白き露の色も阿字の質也 ...

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