伊古奈比咩命神社
伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)
通称・白浜神社(しらはまじんじゃ)
所在地・静岡県下田市白浜2740
白浜神社のHPには、
白浜神社は伊豆半島の先端近くにあり2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮として知られています。
御祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)の5柱です。
境内には樹齢2000年の巨木がそびえ、神社裏には白砂の海岸で有名な白浜海岸があります。
とあります。
御祭神
白浜神社のHPに、“御祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)の5柱です”とあります。
三嶋大社では、“大山祇命[おおやまつみのみこと]、積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称しています”とあるように、三嶋大明神が二柱であったり、見目は六柱、若宮は四柱(※参照)であったりしますが、伊古奈比咩命神社ではこのように数えています。
伊古奈比咩命(イコナヒメ)は三嶋大明神の後后とされます。
本地仏
昭和18年発行の伊古奈比咩命神社社務所『伊古奈比咩命神社』によれば、
観音に対する信仰も、我国の古代より通じて行はれた現象に属し、慈悲を具象する形像が女性的なる為めに、女神の垂迹とせられたことは多数の例によつて窺ひ得られるが、殊に此の場合においては、薬師如来の眷属中、八大菩薩の一に聖観音が加へられてゐる所からしても、伊古奈比咩命の本地を以てそれとするに応しいと感じたのであろう。
また、伊古奈比咩命神社には、三嶋大神の本地仏・薬師如来坐像と伊古奈比咩命(イコナヒメ)の本地仏・聖観音立像があるそうです。
本社に所蔵されてゐる本地仏の御像である。 即ち木彫の薬師如来座像一躯で、檜材内刳の寄木造、手と膝の一部とを欠き、台座と光背とを存せず、更に薬壺をも失つてゐる。 その法量は御丈二尺八寸五分、膝幅二尺二寸五分を有つほぼ等身大の御像である。 而して御顔の峻厳なことと、姿態の均整宜しく且つ衣文の彫法にも見るべきものがあつて、室町時代初期頃の製作と推定せられるのである。申す迄もなく本像は三嶋大明神の本地仏として造願せられたもので、当時はその御正体として内陣に安置せられたものであらう。 又社伝に言ふ所の春日作と称せられたものに該当し、後世藤井伊予から排斥の厄を蒙られた御像であらう。 何れにしても江戸時代中期迄、本像が本殿内に安置せられたことは、寛文・延宝・寛保・享和等の棟札銘によつても察するに難くない。
なほ之に対して伊波乃比咩命の本地仏と推定されるものは、遥かに小型で且つ後世の製作に係る木彫聖観音立像一躯が、現に本社に蔵せられてゐる。 蓋し仏徒の威勢盛な頃は、専ら薬師如来の信仰が本社を覆うふてゐたので。北豆に遷祀せられたとも考へられてゐた三嶋神の本地仏が、本社の主体を成してゐたことは頗る注意すべき点である。 その因つて来る所は上述の三宅記に記された薬師如来の信仰が基調を成すものであり、従つて前記の薬師如来像が、本地垂迹説の完成盛行した当時に造立せられたものと見ることは過言ではあるまいと思ふのである。
境内
鳥居
“伊豆最古の宮”、“源頼朝公参拝のお宮”、“北條早雲信仰のお宮”とあります。
御神木・薬師の柏槙
上の案内板には、“御神木 薬師の柏槙(びゃくしん) 樹齢二千年”とあります。
下の案内板には、“命を授ける御神木 御神木の穴の中にある御薬師様に手を合わせて祈ってみて下さい”とあります。
こちらの穴の中に、薬師如来がおられます。
前述の『伊古奈比咩命神社』には、当社に三嶋大神の本地仏として薬師如来坐像が伝えられていることが記されていますが、御神木の穴の中におられるのは立像です。
御神鶏・小国
御神鶏小国鶏
(しょうこくどり)
小国は長鳴鶏(ながなきどり)で、平安時代京都地方で飼われていました。徳川時代にはこの小国鶏から各種の長鳴鶏が作られました。尾長鶏、東天紅、黒柏、尾曳、蓑曳、薩摩鶏、声良、唐丸、などは、全て小国から出たものか、小国と他品種との交雑により作られたものです。
小国は本来闘鶏(とうけい)です。したがって容姿端麗典雅ではありますが、内には闘志を蔵しています。鎌倉時代に小国が宮中鶏合(とりあわせ、闘鶏の事)に使われたことは、史実で明らかです。
小国の羽色は、白、白黒、五色です。
以上の様に小国は、自ら数々の著しい特徴を具えていて、その子孫より多くの名種を出した世界の鶏種発達史上稀に見る貴重品種です。
縁結神社・見目弁財天
見目神(みるめのかみ)は、波布比売命(ハフヒメ)、久爾都比咩命(クニツヒメ)、伊賀牟比咩命(イカムヒメ)、佐伎多麻比咩命(サキタマヒメ)、伊波乃比咩命(イハノヒメ)、優波夷命(ウハイ)の六柱の后神です。
ここで見目弁財天と称されているのは、伊豆地方の神代の伝承が記された『三宅記』に
一人の女子をは見目と名付。 正体は大弁才天なり。 海龍王とも申なり。
とあります。
拝殿
入口の鳥居からまっすぐ正面に拝殿があるので、本殿のように見えます。
本殿
拝殿に向かって左に本殿への参道があります。
真ん中の参道を上っていきます。
白浜海岸
鳥居に海!
いいですね。
人がいなくなった瞬間を撮ってますが、夏は、この鳥居の近くにほとんど、ずっと人がいてなかなか誰もいなくなる時間がありません。
海水浴場なので、みんな水着で鳥居まで来るのは良いのですが、外国人の方は鳥居を何なのかわかってないような方もいて、水着で鳥居にまとわりついてたりします。
鳥居に抱き着いたり、鳥居で悪ふざけしないように、英語の注意書きが必要です。
とても気持ちの良い神社でした!