仏教・瞑想 無畏三蔵禅要

『無畏三蔵禅要』11 四の陀羅尼 経行の法則 雑学を以て心を惑はして、一生をして空しく過さしむることなかれ

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『無畏三蔵禅要』10のつづき

汝等行人初め修定を學せば、応さに過去の諸佛秘密方便加持修定の法を行すべし。

一体にして一切の総持門と相応す、是の故に応さに須らく此の四の陀羅尼を受くべし。

陀羅尼に曰く。

唵速乞叉摩嚩曰囉(おんそきしまばざら)

この陀羅尼は能く所観をして成就せしむ。

唵底瑟吒嚩曰囉(おんちしゅつたばざら)

この陀羅尼は能く所観をして失なからしむ。

唵婆頗囉嚩曰囉(おんそはらばざら)

この陀羅尼は能く所観をして漸く廣ならしむ。

唵僧賀囉嚩曰囉(おんそうからばざら)

この陀羅尼は能く所観をして廣ならしめ、復た漸く略して故の如くならしむ。

是の如き四の陀羅尼は、是れ婆伽梵(ばきゃぼん)自証の法の中の甚深の方便なり。

諸学人を開き、速かに證入せしむ。

若し速かにこの三摩地を求めんと欲せば、四威儀に於て常に此の陀羅尼を誦せよ。

念を尅し功を用ゐて、暫くも虚く發することなかれ。

速かに験(あきら)かならずと云ふことなし。

汝等習定の人、また須らく經行の法則を知るべし。

一の静處に於て浄地を平治せよ。

面の長さ二十五肘、両の頭に標を竪てよ。

頭に通して索を繋けよ。

纔かに胸と斉しくすべし。

竹筒を以て索を盛れよ。

長く手に執る可(はか)り、其の筒は日に随て右に転じて平に直く来住す。

融心普周して前六尺を視よ。

三昧の覚に乗じて本心を任持せよ。

諦了分明にして忘失せしむることなかれ。

但し一足を下げて便ち一の真言を誦し、是の如く四の真言初めより後に至れ。

終わりて復た始めよ。

誦念住まることなかれ。

稍疲懈すと覚へば、即ち所に随て安坐すべし。

行者応さに入道の方便を知って、深く助け進修すべし。

心金剛の如く、遷らず易らず、大精進の甲冑を破り、猛利の心を作して、誓願して成得するを期となして、終に退転の異りなからん。

雑学を以て心を惑はして、一生をして空しく過さしむることなかれ。

然も法は二相なく心言両忘せり.

若し方便開示せずんば悟入するに由なし。

良に以れば梵漢殊に隔つ。

訳にあらずんば通し難し。

聊か指陳を蒙りて、憶するに随つて鈔録して、以て未悟に傅ふ。

京西明寺の慧警禪師先きに撰集することあり。

今再び祥補す。

頗る備れりと謂ふべし。

南無稽首したてまつる十方の佛。

真如海蔵甘露門。

三賢十方應真僧を。

願くは威神加念の力を賜へ。

希有なり総持の禪秘要。

能く圓明廣大の心を發らく。

我れ今分に随って略して彌揚して。

法界の諸の含識に廻施す。

『無畏三蔵禅要』終

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