石室神社 石廊崎 役行者 熊野権現
石室神社 石室神社(いろうじんじゃ)は、石廊権現(いろうごんげん)、また石廊崎(いろうざき)にいちするので石廊崎権現とも呼ばれますが、古くは伊波例命神社(いはれのみことじんじゃ)と呼ばれていたそうです。 所在地・静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎 役行者が葛城山の一言主神(ヒトコトヌシ)の讒言によって伊豆大島へ流刑となったとき、毎晩、孔雀明王法によって飛行して富士山で修行していたと伝えられていますが、「石廊山金剛院縁起」によれば、伊豆大島へ流刑の際、十一面施無畏の神力を得てこの地に至ったとされています。 石室神社 ...
龍宮窟と龍宮社 大海神命(オオワタツミ)
龍宮窟 龍宮窟 所在地・静岡県下田市田牛 龍宮窟(りゅうぐうくつ)は、海の波によって柔らかい地層だけが削られ、洞窟になった海食洞(かいしょくどう)の天井が崩れて、直径40~50メートルほどの穴が空いたことで形成されたそうです。 この龍宮窟を見下ろす遊歩道が整備されてまして、上から見るとハート型になってるということで恋愛関係のパワースポットとして人気だそうです。 龍宮社 この遊歩道の高いところに「龍王社」があります。 龍王社の向かって右の案内看板を見ると 龍王社の下に大海神命(オオワタツミのみ ...
伊豆の国最古の宮 伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ) 伊豆白浜神社 伊豆白濱神社
伊古奈比咩命神社 伊豆最古の宮 伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ) 通称・白浜神社(しらはまじんじゃ) 所在地・静岡県下田市白浜2740 白浜神社のHPには、 白浜神社は伊豆半島の先端近くにあり2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮として知られています。 御祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)の5柱です。 境内には樹齢2000年の巨木がそびえ、神社裏には白砂の海岸で有名な白浜海岸があります。 とありま ...
伊豆国一宮・三嶋大社(いずのくにいちのみや・みしまたいしゃ) 大山祇命(オオヤマツミ)
伊豆国一宮・三嶋大社 所在地・静岡県三島市大宮町二丁目1番5号 御祭神 御祭神について、三嶋大社のHPには次のようにあります。 大山祇命[おおやまつみのみこと]、 積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、 御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称しています。 大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比寿様とも称され、 福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけます。 大山祇命(オオヤマツミ)は、『古事記』では大山津見神、『日本書紀』では大山祇神、大山積神、 ...
大室山浅間神社 磐長姫命(イワナガヒメ) 木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ) 五智如来地蔵尊
大室山(おおむろやま)に行って参りました。 静岡県伊東市の標高580mの小さな御山です。 毎年、山焼きされますので、木は生えておらず、山肌がやわらかな草で覆われています。 山焼きは七百年以上前から続けられているそうです。 麓の大きな鳥居の向こう側に、おみやげ物屋さんやうどん屋さんなどとリフト乗り場があります。 リフトに乗って6分ほどで山頂です。 山頂は、富士山のように火口の周りを歩く「御鉢巡り」の参道が整備されています。 大室山・御鉢巡りの参道 五智 ...
※加筆 牛頭観世音 牛頭天王でも、馬頭観音でもなく、牛頭観音
埼玉県川越市に牛頭観音さまがおられます。 ポストの横の小さな石碑が牛頭観音さまです。 “牛頭観世音”とあります こんな小さな牛頭観音様ですが、Google mapに掲載されてます。 Googleすご過ぎ! 住所はこちら → 埼玉県川越市大字下老袋102 牛頭天王や馬頭観音は数多いですが、牛頭観音は珍しいです。 残念ながら、川越の牛頭観音は文字だけでした。 牛頭天王は行厄神としてのイメージが強いためか、牛供養には牛頭天王ではなく、牛頭観音がまつられることがあったようです。 石碑の ...
釈尊入滅の異説。牛頭天王にとり憑かれた釈迦如来
釈迦如来が入滅されるときの様相は ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)に詳しく記されています。 ところが、大パリニッバーナ経 には伝えられていないことが、『牛頭天王島渡り』に伝えられています。 『牛頭天王島渡り』は、奥三河(旧三河国{現在の愛知県東半部}の北東部の山間部)に伝承される祭文です。 『牛頭天王島渡り』によれば、釈迦如来の入滅は、祇園精舎の守護神であるはずの牛頭天王がとり憑いたことによって成されたというのです。 しかも、ここでは、牛頭天王ご自身が“我は是(これ)日本行疫 ...
羊妙見菩薩2 羊太夫 行基菩薩
羊妙見菩薩1 平将門と平良文を助けた羊妙見菩薩のつづき 謀反と星神 平将門と平良文の連合軍を救った羊妙見菩薩が出現した“上野国(こうずけのくに)群馬(くるま)郡”という場所は、現在の群馬県高崎市にあたり、そこに建立された“七星山息災寺”は、現在の三鈷山妙見寺(天台宗)です。 妙見菩薩は北極星ですが、日本において星神は謀反、反乱を起こす側である例が多くみられます。 『日本書紀』巻第二 神代下 第九段本文に 【読み下し文】二神(ふたはしらのかみ)、遂(つい)に邪神(あしきかみ)及び草木石(くさきのいわ)の類を ...
羊妙見菩薩1 平将門と平良文を助けた羊妙見菩薩
平将門の首塚 千葉氏に関する文書である『千学集抄(せんがくしゅうしょう)』に、“羊妙見菩薩”という珍しい尊名が登場します。 この『羊妙見菩薩』を調べていくと、興味深い事柄がずるずると引きずり出てきます。 妙見菩薩は、千葉氏の守護神です。 千葉周作(1793-1856)が創始した剣術・薙刀術の流派である北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)の「北辰」も北辰妙見菩薩からです。 ちなみに、北辰一刀流が現在の剣道に直結した流派です。 『千学集抄』にも妙見菩薩の名が多く登場します。 『千学集抄』の成立年代は天正年間( ...
神神習合=神仏習合の成立基盤 日本人の和のこころ
『神と仏の出逢う国 』(角川選書)の中で 著者の鎌田東二氏は 「神仏習合」が成立してくる基盤として 「神神習合」があった この神々自体が習合するという 文化基盤の上に 「神仏習合」という、日本列島における 神々と仏菩薩の出会いと相互関係性が 作り上げられていったと考え られてます。 オオクニヌシに別名が多いのはそのためでしょう。 以下はオオクニヌシの別名です。 大国主神(おおくにぬし の かみ) 大穴牟遅神(おおあなむぢ-) 大己貴命(おおなむち-) 大穴持命(おおあなもち) 大汝命(おおなむち-) 大名 ...
真言密教の血脈と三身説 法身普賢 金剛薩埵
この記事は、 真言密教の血脈のうち、 大日如来から龍猛菩薩までの 相承を三身説で説明することと、 チベット仏教ニンマ派の ゾクチェンの血脈にも 少しだけ触れてます。 真言密教は 真言教主・大日如来から始まり、 第二祖・金剛薩埵、 第三祖・龍猛菩薩へと伝えられました。 如来の三種類の存在形態を 「三身」といいます。 三身とは「法身」「報身」「応身」です。 法身とは、 色も形も無い一切の本性です。 報身は、 日本では解釈が数種あり、 統一されていませんが、 チベットにおいては 「報身は色身の根源 ...
大黒天と血を好む神と金剛薩埵による浄化
大黒天も、仏教とともにインドからやって来られました。 大黒天はインドの言葉で「マハーカーラ(大いなる暗黒)」 「摩訶迦羅天(まかきゃらてん)」と音写します。 日本の大黒天は満面の笑顔で福々しいですが、 胎蔵界曼荼羅の大黒天のように 本来は非常に禍々しいといっても差し支えないほど恐ろしい神なのです。 胎蔵界曼荼羅の大黒天 私が修行していたネパールのチベット仏教僧院は、 登山口にあったのですが、月に1回はビザの更新などの雑用で、 カトマンズの町に行かなければなりませんでした。 埃っぽいカトマンズ ...