ヒンドゥー教では、
梵天が世界を創造したとされてます。
また、世界を作り上げた梵天は
この宇宙の根本原質であるといいます。
その根本原質を
「ブラフマン(梵)」といい、
また、
個々の本質を「アートマン(我)」
といいます。
アートマンは本来、
ブラフマンと同一のもの(梵我一如)なので
瞑想修行によって
梵と我を合一させること(神人合一)
を実現すると
解脱できると説かれます。
しかし、
この境地は欲界からの解脱ではあっても
輪廻世界からの解脱ではありません。
瞑想のレベルでいいますと
色界定の初禅です。
色界定は第四禅までの四段階ありますので、
色界定の中でも低い境地です。
スリランカ上座部仏教の
アルボムッレ・スマナサーラ氏は著書
ブッダの実践心理学 (アビダンマ講義シリーズ―第2巻 心の分析)
の中で
「様々な宗教で教えている「瞑想」とは、たいていこのレベルまで。
世の中の宗教は、神秘的なことを説いている宗教でも、
それ以上は進めないのです。
一体感だけを、ありがたく握っているのです」
と記してます。
もちろん
欲界から見れば、
大梵天界も高い境地ではありますが…