仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』8 弘誓願 調気法 呼吸法

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』7のつづき 次に応さに弘誓願(ぐせいがん)を発すべし。 我久しく有流に在り、或は過去に於て、会て菩薩の行を行し、無辺の有情を利楽し、或は禅定を修し、勤行精進して三業を護持せる所有(...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』7 陀羅尼 座法 礼拝

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』6のつづき 又行者の為めに一陀羅尼を授けて曰く。 唵薩婆尾堤娑嚩賀(おんさらはびていそわか) 持誦の法は、或は前後両箇の陀羅尼を意に随つて一箇を誦せ、並ぶべからず。 恐らくは心を興...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』6 観智密要禅定法門 大乗妙旨 三昧耶戒真言 発菩提心真言

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』5のつづき 次に観智密要禅定法門大乗妙旨を授くべし。 夫れ法を授けんと欲はんものは、此の法は深奥にして信するもの甚だ希れなり、衆に対すべからず、機を量って密かに授けよ。 仍て須らく...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』5 十重戒門 無畏三蔵禅要の菩薩戒

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』4のつづき 第十一十重戒門 諸仏子、菩薩戒を受持すべし。 謂ゆる十重戒とは今当さに宣説すべし、至心に諦らかに聴け。 一には菩提心を退くべからず、成仏を妨ぐるが故に。 二には三宝を捨...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』4 羯磨門 結戒門 修四摂門

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』3のつづき 第八羯磨門。 諸仏子諦(あきら)かに聴け、今汝等が爲めに羯磨して戒を授けん、正しく是れ得戒の時なり。 至心に諦かに羯磨の文を聴け。 十方三世の一切の諸仏諸大菩薩、慈悲憶...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』3 発菩提心門 問遮難門 請師門

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 『無畏三蔵禅要』2のつづき 第五発菩提心門。 弟子某甲、始めて今身より乃ち當さに菩提道場に坐するに至るまで、誓願して無上大菩提心を発す。 衆生無辺なり度せんと誓願す。 福智無辺なり集めんと誓願す。...
天照寺の行事

星が司る来年の運勢 令和二年度の当年星 当年星供(星まつり)

人の運勢は星が司っております。 星曼荼羅を本尊とし、本年度一年の運勢を司る星々を供養し、悪星の働きを破し、善星の働きを強める祈願祭です。 来年も2月2日(日曜日)の19時から開式致します。 お申込みは、住所、氏名(ふりがな)、生年月日、電話...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』2 供養門 懺悔門 帰依門

はじめての方は『無畏三蔵禅要』1からどうぞ 第二供羪門 〈次に、教て運心して遍く十方の諸仏、及び無辺世界微塵刹海の恒沙の諸仏菩薩を想ひ、自身一一の仏前に於て、頂礼讃歎して、之を供養すと想はしむべし。〉 弟子某甲等、十方世界の所有の一切の最勝...
仏教・瞑想

『無畏三蔵禅要』1 善無畏三蔵 一行禅師 敬賢和上 慧警禅師

善無畏三蔵(637-735)は、真言密教における伝持の第五祖であり、『大日経』を唐に伝え、弟子の一行禅師らと共に漢訳しました。 『無畏三蔵禅要』は、善無畏三蔵が、嵩山(すうざん)会善寺の敬賢(660-723)に、戒と禅定について説かれた教え...
真言宗

『天地麗気記』書き下し文+現代語訳+解説 まとめ

題名 【書き下し文】 天地麗気記(かみつかたしもつかたうるはしきいきとうりをきす) この巻の題名です。近世の版本などでは、本巻を巻首に置いているので、『天地麗気記』を麗気記全体の総題とすることもあります。 神代七代・過去七仏・北斗七星 【書...
大和葛城宝山記

『大和葛城宝山記』書き下し文+解説 まとめ

大和葛城宝山記(やまとかつらぎほうざんき)は、両部神道を代表する書の一つであり、大和葛宝山記、大和葛木宝山記、葛城宝山記、神祇宝山記とも呼ばれます。 奥書に“天平十七年辛酉四月一日”、とありますが、一般には鎌倉時代後期に成立したと考えられて...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』まとめ 真言密蔵の本源、天神地祇の父母なり

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』は日本国が神国であると同時に仏国土であるという中世神道の立場から、「中臣祓(なかとみのはらえ)」を解説しています。 中臣祓訓解 夫れ和光垂迹の起り、国史家牒に載すと雖(いえど)も、猶(な)を遺(のこ)...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』6 毘盧遮那は法身如来、盧舎那は報身如来、諸仏は応身如来なり

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ 『中臣祓訓解』5のつづき 承和二年丙辰二月八日、大仁王会の次に、東禅仙宮寺の院主大僧都、吉津御厨(きつのみくりや)の執行の神主河継に授け給ふ伝記に曰はく、「神は是れ天然不動の理、即ち法性身なり。 故に...
未分類

『中臣祓訓解』5 真言密蔵の本源、天神地祇の父母なり

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ 『中臣祓訓解』4のつづき 上件の明神等は、冥道の諸神なり。 一切衆生の為に、一子の慈悲を施す。 諸尊の願海を以て、生死の穢泥を洗ふ。 阿字本性の故に、長寿延命なり。 本記に云はく、「騰源司命、西源魂召...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』4 瀬織津比咩神(せをりつひめ) 速須戔鳥尊=焔羅王

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ 『中臣祓訓解』3のつづき 天津神天磬門押披(あまつかみはあまのいはとをおしひらき) 〈天照大神《照皇太子》、高皇産霊神《高貴尊》、天御中主神《照皇天子》、御気津神。豊受太神と号ふは是れなり。亦日なり。...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』3 天津罪(あまつつみ) 国津罪(くにつつみ)

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ 『中臣祓訓解』2のつづき 天之益人等(あまのますとら)が 〈謂はく、一日に千人死にしとき、一日に千五百人生(あれま)す。是れ伊弉那諾尊と伊弉那美尊との誓願なり。故に天の益人(ますと)と名づくるなり。天...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』2 天照太神、豊受大神、高皇産霊神、神皇産霊神、津速産霊神、正哉吾勝尊

『中臣祓訓解』1のつづき 神聖其の中に座せり。 名づけて大日霊貴と曰(まう)す。 当に知るべし、生を此の国に受けたる衆生は、仏威神力を承けて、諸仏と共に其の国に遊ぶ。 是れ則ち仏説なり。 是れ我が言にあらずと云々。 以下は、『中臣祓』本文の...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』1

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』は日本国が神国であると同時に仏国土であるという中世神道の立場から、「中臣祓(なかとみのはらえ)」を解説しています。 中臣祓訓解 夫れ和光垂迹の起り、国史家牒に載すと雖(いえど)も、猶(な)を遺(のこ)...
中臣祓

『中臣祓(なかとみのはらへ)』解説と本文

「中臣祓(なかとみのはらえ)」は、「中臣祓(なかとみのはらえ)」の他に「中臣祭文(なかとみのさいもん)」や『大中臣経(おおなかとみきょう)』ともよばれる祝詞です。 『延喜式(えんぎしき)』巻八の「六月晦大祓(大祓詞)」をもとにして作られたと...
仏教・瞑想

幾何学曼荼羅(図絵曼荼羅)の成立要因についての一考察 瞑想 マンダラ ゾクチェン トゥカル

序論 曼荼羅がどのように成立したのかという問いに対し、田中公明氏はその労作『曼荼羅イコノロジー』(註1)、並びに『両界曼荼羅の誕生』(註2)において実に豊富な資料を挙げ、極めて明快な解説をされている。 (註1)曼荼羅イコノロジー その要旨は...