神道・神仏習合

真言宗

『天地麗気記』書き下し文+現代語訳+解説 まとめ

題名【書き下し文】天地麗気記(かみつかたしもつかたうるはしきいきとうりをきす)この巻の題名です。近世の版本などでは、本巻を巻首に置いているので、『天地麗気記』を麗気記全体の総題とすることもあります。神代七代・過去七仏・北斗七星【書き下し文】...
大和葛城宝山記

『大和葛城宝山記』書き下し文+解説 まとめ

大和葛城宝山記(やまとかつらぎほうざんき)は、両部神道を代表する書の一つであり、大和葛宝山記、大和葛木宝山記、葛城宝山記、神祇宝山記とも呼ばれます。奥書に“天平十七年辛酉四月一日”、とありますが、一般には鎌倉時代後期に成立したと考えられてい...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』まとめ 真言密蔵の本源、天神地祇の父母なり

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』は日本国が神国であると同時に仏国土であるという中世神道の立場から、「中臣祓(なかとみのはらえ)」を解説しています。中臣祓訓解夫れ和光垂迹の起り、国史家牒に載すと雖(いえど)も、猶(な)を遺(のこ)る所...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』6 毘盧遮那は法身如来、盧舎那は報身如来、諸仏は応身如来なり

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ『中臣祓訓解』5のつづき承和二年丙辰二月八日、大仁王会の次に、東禅仙宮寺の院主大僧都、吉津御厨(きつのみくりや)の執行の神主河継に授け給ふ伝記に曰はく、「神は是れ天然不動の理、即ち法性身なり。故に虚空神...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』4 瀬織津比咩神(せをりつひめ) 速須戔鳥尊=焔羅王

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ『中臣祓訓解』3のつづき天津神天磬門押披(あまつかみはあまのいはとをおしひらき)〈天照大神《照皇太子》、高皇産霊神《高貴尊》、天御中主神《照皇天子》、御気津神。豊受太神と号ふは是れなり。亦日なり。〉国津...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』3 天津罪(あまつつみ) 国津罪(くにつつみ)

初めての方は『中臣祓訓解』1からどうぞ『中臣祓訓解』2のつづき天之益人等(あまのますとら)が〈謂はく、一日に千人死にしとき、一日に千五百人生(あれま)す。是れ伊弉那諾尊と伊弉那美尊との誓願なり。故に天の益人(ますと)と名づくるなり。天と号づ...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解』2 天照太神、豊受大神、高皇産霊神、神皇産霊神、津速産霊神、正哉吾勝尊

『中臣祓訓解』1のつづき神聖其の中に座せり。名づけて大日霊貴と曰(まう)す。当に知るべし、生を此の国に受けたる衆生は、仏威神力を承けて、諸仏と共に其の国に遊ぶ。是れ則ち仏説なり。是れ我が言にあらずと云々。以下は、『中臣祓』本文の解説になりま...
中臣祓訓解

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』1

『中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)』は日本国が神国であると同時に仏国土であるという中世神道の立場から、「中臣祓(なかとみのはらえ)」を解説しています。中臣祓訓解夫れ和光垂迹の起り、国史家牒に載すと雖(いえど)も、猶(な)を遺(のこ)る所...
中臣祓

『中臣祓(なかとみのはらへ)』解説と本文

「中臣祓(なかとみのはらえ)」は、「中臣祓(なかとみのはらえ)」の他に「中臣祭文(なかとみのさいもん)」や『大中臣経(おおなかとみきょう)』ともよばれる祝詞です。『延喜式(えんぎしき)』巻八の「六月晦大祓(大祓詞)」をもとにして作られたとさ...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説7 神武天皇 神日本磐余彦天皇(かむやまといわれびこのすめらみこと)

はじめての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ『天地麗気記』解説6のつづき【書き下し文】日本磐余彦天皇(やまといはよひこすへらみこと)彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊の第四子也。母(いろは)は玉依姫と日ふ。海童(わたつみ)の大女(おほむすめ)也。日本の...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説6 天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅

はじめての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ『天地麗気記』解説5のつづき【書き下し文】天照皇大神、宝鏡を持して祝(ほ)ぎて宣(のたま)はく。「吾児、此の宝鏡を視(みそな)はしめて、当猶視吾(わかかたしろとて)、与(とも)に床(ゆか)を同じく...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説5 忍穂耳尊 瓊瓊杵尊 十種の神宝 祝詞 神歌 呪 真言

はじめての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ『天地麗気記』解説4のつづき【書き下し文】伊弉諾・伊弉冉二神の尊、左の手に金鏡を持ちて陰(めみか)を生(あれま)す。右の手に銀鏡を持ちて陽(をかみ)を生(あれま)す。名を日天子・月天子と曰(もう)...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説4 大日孁貴 天照皇大神 尸棄大梵天王 光明大梵天王 月読尊(ツキヨミ) 伊勢神宮

はじめての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ『天地麗気記』解説3のつづき【書き下し文】側(ほのか)に聞く、本在より以降、二界遍照の如来は幽契為(みとのまくはいし)て所産(あれま)す、一女三男あり。一女は天照皇大神、地神の始の玉(みたま)の霊...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説3 国常立尊(クニトコタチ) 国狭槌尊(クニサツチ)  豊斟淳尊(トヨクムヌ) 大日如来

はじめての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ『天地麗気記』解説2のつづき【書き下し文】国狭槌尊〈毘盧遮那仏〉豊斟淳尊〈盧遮那仏〉此の二神(ふたはしらのみこと)、天に浮(のほ)り地(くに)に跡(くた)りて、報応の二身、青黒二色の宝珠也。青色は...
大和葛城宝山記

『大和葛城宝山記』5 釈迦牟尼仏 波羅提木叉 天御中主神 天照太神 瓊瓊杵尊 乳海攪拌

はじめての方は『大和葛城宝山記』解説1からどうぞ『大和葛城宝山記』解説4のつづき釈迦牟尼仏、初めて菩提樹下に生まれて、無上の正覚を成ず。初めて菩薩の波羅提木叉を結び、父母師僧三宝に孝順をなし、孝順至道の法の孝を名づけて戒と為す。亦制止と名づ...
大和葛城宝山記

『大和葛城宝山記』解説4 天御中主尊(アメノミナカヌシ) 大梵天王 天照皇大神(アマテラス) 観音菩薩 大日如来

はじめての方は『大和葛城宝山記』解説1からどうぞ『大和葛城宝山記』解説3のつづき伝に曰はく劫初に神聖在り。常住慈悲神王と名づけ〈法語に尸棄大梵天王と曰い、神語に天御中主尊と名づく〉大梵天宮に居る。衆生等の為に。広大なる慈悲誠心を以てす。ここ...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説2 国常立尊(クニトコタチ)=大毘盧遮那仏(大日如来)

初めての方は『天地麗気記』解説1からどうぞ【書き下し文】神財の戦具は、十種の玉神鏡神本霊(みたまのみたまのみたまのみことのもとのみたま)、本(はし)めて覚れば、天国(あまくに)の璽(しるし)・地神の印、百宝千宝は百大僧祗劫の劫数にして無量無...
神道・神仏習合

『天地麗気記』解説1 神代七代 過去七仏 地神五代 賢劫十六尊 天照大神 大日如来

題名【書き下し文】天地麗気記(かみつかたしもつかたうるはしきいきとうりをきす)この巻の題名です。近世の版本などでは、本巻を巻首に置いているので、『天地麗気記』を麗気記全体の総題とすることもあります。神代七代・過去七仏・北斗七星【書き下し文】...
神道・神仏習合

『麗気記』の著者について ※2019.9.9更新

『麗気記』は神仏習合の代表的な論書です。『麗気記』は「れいきき」、あるいは「まことをおほしめさるるき」とも読みます。著者には諸説あり、聖徳太子説、役行者説、弘法大師・空海説、伝教大師・最澄説、醍醐天皇説があります。弘法大師・空海説十八巻から...
神仏

石室神社 石廊崎 役行者 熊野権現

石室神社石室神社(いろうじんじゃ)は、石廊権現(いろうごんげん)、また石廊崎(いろうざき)にいちするので石廊崎権現とも呼ばれますが、古くは伊波例命神社(いはれのみことじんじゃ)と呼ばれていたそうです。所在地・静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎役行者...